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「HP Software Discover Performance」日本語版

HPはアジャイルの夢を見るか? (3)

日本ヒューレット・パッカード株式会社
HPソフトウェア事業統括
シニアコンサルタント 藤井 智弘

サポートするスコープ

一口にアジャイル開発と言っても様々な流派がある。その中でもプロジェクトの進め方やチーム運営の作法として広く認知されているのがスクラム(SCRUM)である。
図1はHP Agile Manager単体がサポートするスコープを示しているが、スクラムをご存知であれば、スクラム流れそのままであることがお分かりいただけるだろう。流れをさらっと追っていこう。

図1

(図1)

  1. リリースプランニング
    プロダクト(※スクラムの世界では、作成するソフトウェアのことを一律”プロダクト”と呼ぶ)に実装しようとする機能の候補(これを”ストーリー”と呼ぶ)をリストアップし、それをどのリリースで提供するかを計画する作業。ストーリーは、スタック(”リリース・バックログ”と呼ばれる)に優先順位をつけて格納される。

  2. スプリントプランニング
    スクラムの世界では、短期の開発期間(”スプリント”)を繰り返して、1回のリリースを行う。このため、リリースバックログで管理されているストーリーから優先順位の高い順に、どのスプリントで実装するか?どのチームが担当するか?必要な作業(”タスク”)は何か?誰がそのタスクを担当するか?といった割り当てが行われる。これらのストーリーやタスクは、”スプリントバックログ”と呼ばれるスタック上で管理されている。

    図2

    (図2)

    図2は、HP Agile Manager上での、スプリントプランニングの様子だ。表のようにレイアウトされているのは、タスクやストーリーの一覧、画面右側では担当者の作業状況を各自の棒グラフで見ることができる(「Alex遅れ過ぎ」って真っ赤なバーですぐわかる)。この状況を見ながら、担当者のタスクの割り当てを調整していくのだ。

  3. スプリントの実行
    スプリント期間中開発者はコード作成に勤しむことになる。HP Agile Manager自体は、特定のコードの開発支援機能を持った開発環境ではないことに注意が必要だ。しかし、がっかりすることはない。後述するALIという機能を使って、様々なIDEやオープンソースのツールと連携することができる。

  4. 可視化
    むしろHP Agile Managerが重視するのは、様々な情報を可視化し、リアルタイムで状況を把握できるように支援することだ。一般にスクラムでは、スプリントの期間として2週から4週とガイドされるが、それだけの短期間で開発するのであれば、リアルタイムの状況把握とアクションの重要性は想像いただけるだろう。HP Agile Managerは前述したストーリーやタスク、メンバーの状況等の情報は言うに及ばず、後述するALIを使って、ソースコードの改版履歴やビルド状況等をSaaS上で一元管理する。これによって、開発者はもちろんのこと、オフショア先などの開発パートナー、コードを書かないマネージメントやお客様側の担当者等、幅広い利害関係者がプロジェクトの状況をリアルタイムで把握することができる。

ALIによる統合

先ほど「HP Agile Managerではコード開発の支援機能はない」と述べた。世の開発者は有償無償問わず、Eclipseに代表される様々な統合開発環境を使っている。それ以外にも、バージョン管理システムやテストツール、ビルド管理ツール等を、インターネットから情報を収集しつつすでにお使いのケースがほとんどだ。しかも、結構な時間を使って、である。つまり、「すでに投資している」のだ。
ALI(Application Lifecycle Intelligence)は、HP Agile Managerとそれらすでに導入されている各種のツールとを連携させるプラグイン集であり、追加コスト無しでご利用いただける。次のような機能を提供する。

  • バージョン管理システムとの連携
    Subversion ,Git等と連携し、コードの変更情報やタスクとの関連付けの管理をHP Agile Managerで行う。

  • ビルド管理との連携
    HudsonやJenkinsといったビルド管理(継続的インテグレーションツール)と連携し、ビルド情報の管理をHP Agile Managerで管理する。これらのツールが用意している機能拡張プラグインの仕組みをそのまま利用しているので、スムーズに統合することができる。

  • IDEとの連携
    Eclipseやマイクロソフト社のVisualStudio等のIDEと連携し、HP Agile Managerで管理されているタスクや障害情報を利用できるようにしている。EclipseではMylynといういうタスク管理の標準フレームワークがあるが、それを利用しているので、これまで他のタスク管理リポジトリを使っていた方は、使い方はそのままで利用することができ学習コストを抑えることができる。
図3

(図3)

すべてが統合されたAll-in-One環境を提供するベンダーも世にあるが、いざ導入となると、すでに現場主導で導入済みの様々なツールとぶつかってしまい、導入が進まないことが少なくない(「現場が強くて・・・」というフレーズがよく耳にされる)。
すでになされた投資をムダにせず、いかにスムーズに統合するか?その答えの一つがALIなのである。

最後に…動くものを見てみよう

主要な機能については、(英語ではあるが)YouTube上で動画が公開されている。
ご興味を持っていただいた方はぜひ、こちらのサイトをご覧いただきたい。

プロダクトバックログの作成 


スプリントの管理 


ダッシュボードによる進捗のトラッキング 


ALIを使う(Subversion等との連携) 

アジャイル関連セミナーのお知らせ

直前ではありますが、パートナー様と6月に共同セミナーを予定しております。

http://www.nissay-it.co.jp/seminar/record.html 

テーマはテスト自動化ですが、その中でアジャイルも睨んだ組織的な品質保証への取り組みについても取り上げる予定です。ご興味ある方は上記URLをご参照ください。