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お客様導入事例

清水建設が運用革新を推進、
プライベートクラウド基盤の運用自動化を実現

清水建設株式会社

お客様導入事例

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CTCの運用自動化導入支援サービス「OpeNext」を採用し、ランブック自動化ツール「HP Operations Orchestration」の導入効果を最大化

清水建設 新社屋
清水建設 新社屋
チャレンジ
ソリューション
ベネフィット
会社概要
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清水建設株式会社

目的

アプローチ

プライベートクラウド基盤の運用業務の自動化。運用負荷を軽減して業務効率を高めながら、同時にユーザー部門へのサービスレベルの向上を図る
自社の自動化要件を整理した上で、ベンダーに明示してその可否の提案を受けた。その結果、自動化フローの設定などを柔軟に行える「ランブック自動化ツール」を採用し、自社内の運用手順に適合した自動化を推進するとともに、運用自動化のノウハウを習得して自社でのメンテナンスを実現する方針を定めた

導入効果

ビジネスの成果

「HP Operations Orchestration(HPOO)」を採用しマルチベンダー環境における運用自動化を実現
定型業務から、随時業務、障害対応まで、運用業務のおよそ60%を自動化
ユーザー部門からのクラウドリソース申請のワークフローを自動化し、セットアップの迅速化を実現
チームでの技術習得により社内運用スタッフ自身による新規の自動化フロー作成を可能に
クラウドリソースの申請から提供までのリードタイムを2日から20分に短縮
オペレーションミスを解消し、同時に人手による二重チェック等の業務も軽減
クラウド基盤の運用負荷およびコストの削減
運用スタッフのより高度な業務へのシフトが可能に
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チャレンジ

プライベートクラウド基盤に求められた運用革新

創業200年を超える清水建設は、卓越した技術とノウハウによって長年にわり日本の建築業界を牽引してきた。長期ビジョン「Smart Vision 2010」では、“スマートソリューション・カンパニー”を企業目標として掲げ、社会と建造物の持続可能性を追求する姿勢を打ち出している。

現在、清水建設はプライベートクラウドのユーザーとしても先駆的なチャレンジを進めている。データセンター事業やマネージドサービスを提供するプロバイダーによる採用が先行して進んでいた「運用自動化」に企業ユーザーとして取り込み、プライベートクラウド基盤の運用効率を飛躍的に向上させたのである。プロジェクトを推進した情報システム部 システム運営グループ 課長の山本勲氏に背景から伺おう。

「社内システムのクラウド化を中心とした基盤整備が進む中で、運用プロセスの見直しが残されていました。そこで、ランブック自動化(Run Book Automation:RBA)ツールを導入し、人手による運用業務を削減し、オペレーションミスを低減してサービス品質を高めるとともに、運用コストの削減を図ろうと考えたのです」

清水建設では、基幹業務システムを含む約200のサーバーをプライベートクラウドに移行済みだ。2014年度には300を超えるサーバーが集約される見込みという。プライベートクラウドは情報システム部によって運用管理され、ユーザー部門に対して有償で提供されている。ユーザー部門は、新規仮想サーバーやストレージをイントラネット上の「IT資産管理システム」を使って、手軽に申請できるようになった。一方で、運用スタッフ側は手作業が残されたままだったという。

「新規サーバーやストレージなどの環境を提供するまでに2〜3日かかることが多く、迅速なリソース提供というクラウド本来のメリットが活かされない状況でした」(山本氏)

清水建設株式会社
情報システム部
システム運営グループ
課長 山本勲氏
清水建設株式会社
情報システム部
システム運営グループ
課長 山本勲氏
運用の現場では、作業上のミスを防ぎ、運用品質を担保するために二重チェックを徹底していたが、これも工数とリードタイム、運用コストの増大につながっていたという。
プライベートクラウド基盤の拡張に伴い運用業務が増える中、運用効率の面でも運用品質の面でも「人手による作業は限界に近かった」(山本氏)のである。

また、もう一つの背景としては、事業継続(Business Continuity Planning:BCP)への対応もあった。 「東日本大震災の経験から、広域で交通が遮断され運用スタッフの大半が職場に来られない状況下でも、災害対策サイトを確実に運用するしくみが必要と考えていました」(山本氏)

日本全国の社会インフラを手がける清水建設には、災害が発生したときに、これら建物や施設の安全確認を迅速に行う使命がある。この業務に不可欠なのがプライベートクラウド上で管理されている建築図面や構造情報である。これらを活用するためには、有事に際し確実にサービスを提供する災害対策サイトが不可欠だ。「有事の際のサイト切り替えを含め人手に頼らないシステム運用の仕組みは、建設会社としての社会的責任を果たす上でも欠かせない」(山本氏)との考えがあった。

プライベートクラウド基盤の運用を効率化しつつ、ユーザー部門の期待に応える迅速なリソース提供、社会の期待に応える災害時の事業継続――このチャレンジに向けて、清水建設が採用したソリューションは「HP Operations Orchestration(HPOO)」だった。
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ソリューション

運用自動化を自社でコントロールするために

運用自動化を進めるにあたって、情報システム部が定めた方針は、「運用自動化をベンダー任せにせず、自分たち自身の手で進めていけること」だった。これを実現するためのポイントは3つ。自社運用を前提としたツール選定と、運用自動化のノウハウを持ったベンダーの選定、自動化範囲をはじめとする自動化要件の明確化である。

まずツール選定。複数のベンダーに提示されたRFP(要件定義)では、自動化の対象となる業務範囲と各業務の作業フローをきめ細かく提示した上で、その具体的な実装方法を尋ねた。

山本氏は、「単純な機能比較だけでは自動化ツールの選定は難しい。私たち自身がやりたいことをできるだけ詳細かつ具体的にベンダーに提示し、その実装方法をご提案いただくことで、本当に使えるツールなのかどうかが見えてきます。この問いに正面から回答してくれたのは、HPOOを提案した伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)だけでした」と話す。

HPOOは、業界で最も実績豊富なランブック自動化ツールだ。自動化フローの設定に豊富なテンプレートが利用でき、独自のフロー定義もGUIからシンプルかつ直感的な操作で行える。コマンドやスクリプトを組み合わせなければ機能を実装できない他の製品とは一線を画す。さらに、様々な管理ツールとの連携部品を備え、マルチベンダー環境への適応力にも優れている。「運用自動化の専任者ではないスタッフがフロー定義を行うことを考えた場合、この自由度の高さは大きなメリット」と山本氏は評価する。




次にベンダーの選定。運用自動化に関しては、CTCグループは業界屈指のノウハウを誇る。豊富な導入実績に加え、自社内のリモートオペレーションセンター(ROC)にHPOOを採用し、インシデント対応等のスピード化・効率化に大きな成果を上げていることでも知られる。清水建設のRFPに応えた同社の提案書には、これらの実践的なノウハウが十二分に活かされていたという。山本課長とともに今回のプロジェクトを推進した情報システム部 システム運営グループの仲田貢志氏は次のように語る。

清水建設株式会社
情報システム部
システム運営グループ
仲田貢志氏
清水建設株式会社
情報システム部
システム運営グループ
仲田貢志氏

「CTCは、自動化ツールで“実現できること・できないこと・すべきでないこと”を明確に示してくれました。私たちの運用手順書を読み込んだうえでの詳細な業務分析に基づいた提案は、他社の提案をはるかに上回る水準でした。運用自動化の導入には社外の協力体制が不可欠ですが、CTCは私たちの最良のパートナーになってくれると確信しました」(仲田氏)

3つ目は“自動化要件の明確化”である。山本氏は「要件の明確化は運用自動化の成否を決めるポイント。要件が曖昧では効果が上がったかどうかも評価できない」と語る。さらに仲田氏は、自動化の範囲を決める上では「企業ユーザーならではの事情を十分に考慮する必要もある」と言う。

「私たちのような企業ユーザーは、サービスプロバイダーなどと比べて運用業務の作業ボリュームが小さいため、より多くの運用業務を自動化しなければ成果を上げられないと考えました。そこで、すべての運用手順書からタスクを洗い出して自動化が困難なものを外し、残りの業務をすべて自動化の対象にしたのです」(仲田氏)

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
ITエンジニアリング室
インフラソリューション 技術第1部 
ITシステムマネジメント技術課
河野巌頼氏
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
ITエンジニアリング室
インフラソリューション 技術第1部
ITシステムマネジメント技術課
河野巌頼氏
その結果、運用業務のおよそ6割が自動化の対象とされた。CTC ITエンジニアリング室 河野巌頼氏は、「曖昧になりがちな自動化の要件を、ユーザー企業側から明確に示されるのは稀なケース」と振り返る。

CTCグループでは、HPOOによる運用自動化の導入支援サービスを「OpeNext(オペネクスト)」として体系化している。本プロジェクトは全面的にこれを活用し、CTCとCTCのグループ会社CTCシステムサービス(CTCS)がチームを組んで進めた。運用タスクの詳細なアセスメントによりHPOOの自動化が実装可能な方法をアドバイス、運用工数の削減効果の提示や、HPOOを体感できるデモンストレーション「AES(Advanced Experience Service)」などを通じて、山本氏・仲田氏の意思決定を支援した。

CTCシステムサービス株式会社
営業開発本部 営業企画部
サービス技術推進課長
廣田真也氏
CTCシステムサービス株式会社
営業開発本部 営業企画部
サービス技術推進課長
廣田真也氏
「より頻度の高い運用タスクを自動化できれば高い効果が期待できます。一方、頻度は低くても作業手順が複雑でオペレーションミスの可能性が高いタスクは、作業時間の短縮とリスク低減の効果が期待できます。自動化要件が明確でしたので、私たちは安心して実装作業を進めることができました」(CTCS 営業企画部 廣田真也氏)

運用手順書に基づきHPOO上で自動化フローの作成に着手したのは、2012年11月。プロジェクトチームは、わずか2ヶ月で20の業務の自動化とIT資産管理システム(サービスポータル)連携の実装までを完了させた。

「運用業務が標準化されていて、ほとんどの作業が運用手順書として整備されていたからこそ、手戻りのない作業が可能だったのだと思います。これが本プロジェクトの大きな成功要因だったことは間違いありません」(廣田氏)
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ベネフィット

セットアップのリードタイムを2日から20分に短縮

自動化の対象業務は、ユーザー部門のリソース申請ワークフローへの対応から、仮想マシンやストレージの環境構築、データベースやActive Directoryの操作、ネットワーク設定、システム監視ツールからのアラートメールの自動切り分けまで、非常に広範に及ぶ。

ここでは、仮想マシンのセットアップ作業を例に取ろう。運用スタッフが手作業で設定していた従来の方法では、環境が用意されるまでひたすら画面操作を続ける必要があった。複数環境の構築ともなれば、同じ作業を何度も繰り返さなければならない。これがHPOO導入後は、ユーザーからの申請に対して「パラメータを設定しあとは承認ボタンを押すだけ」(山本氏)で、すべて自動的に実行されるようになった。サービス提供までのリードタイムも大幅に削減できたという。

「実質2〜3日かかっていた仮想マシンのセットアップが約20分に、ストレージの切り出しが約10分で行えるようになりました。ユーザー部門へ迅速に環境を提供できるようになっただけでなく、これらの業務に時間を取られていた運用スタッフが、専門性を活かしたより高度な仕事に専念できるようになったことも大きなメリットと言えます」(山本氏)

仲田氏は、「HPOOの構築経験のあるCTCの技術者から、自動化フローの構築や運用における実践的なノウハウを数多く提供してもらったことが大きい」と振り返る。 「たとえば、CTCではどのように実装したのか、フローを定義して運用を開始した後のメンテナンスをどう行うべきか。様々なスキルの移転を受けることができたのです」(仲田氏) 山本氏は、「新しい技術を導入し自社で使いこなすためには、ベンダーからのスキルトランスファーが欠かせない」と語る。「特定のベンダーや個人に完全に依存してしまうと、次の戦略を自由に展開することが難しくなります。新技術の導入の際に、必ず情報システム部がチームとしてスキルを習得することで将来の環境変化に対応していくのです」


HPOOが人手に頼らない有事対応を可能に

清水建設 情報システム部では、現在“災害対策(DR)サイトの運用自動化”に向けたチャレンジを始めている。HPOOによる運用自動化の技術をベースに、DRサイトへの業務の切り替えから、運用までを自動化する仕組みを視野に入れているという。

「プライベートクラウド基盤の運用において、HPOOの威力は十分に実感できました。今後は、さらにインフラ領域の自動化ツールとしてHPOOの活用範囲を拡大していく考えです。そのひとつが災害発生時のDRサイトのサーバー起動/サービス復旧への応用です」(山本氏)

DRシステムを構築してもサービスの切り替えは人手に頼る部分が大きい。もし有事の際に人員が確保できなければ、事業継続は難しくなる。

「私たちは、災害が発生したときこそ建物や施設の安全確認を迅速に行う社会的使命を担っています。有事に際し確実にサービスを継続できる災害対策の仕組みを、HPOOによる自動化で実現したいと考えています。運用自動化は、DRサイトの信頼性向上にも有効であることが証明されるでしょう」(山本氏)

「DR時のHPOO活用支援をはじめ、CTCの持つ様々なナレッジやサービスをご提供することで、清水建設様が目指す新しい運用スタイルの確立に向けたチャレンジをご支援していきます」
(CTC エンタープライズクラウドビジネス営業第2部 東田裕樹氏)

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
エンタープライズビジネス第1本部
エンタープライズクラウドビジネス営業第2部
エンタープライズクラウドビジネス営業第4課
萬治貴司氏
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
エンタープライズビジネス第1本部
エンタープライズクラウドビジネス営業第2部
エンタープライズクラウドビジネス営業第4課
萬治貴司氏
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
エンタープライズビジネス 第1本部
エンタープライズクラウドビジネス営業第2部
エンタープライズクラウドビジネス営業第4課
課長 東田裕樹氏
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
エンタープライズビジネス 第1本部
エンタープライズクラウドビジネス営業第2部
エンタープライズクラウドビジネス営業第4課
課長 東田裕樹氏
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会社概要

清水建設株式会社
所在地: 〒104-0053 東京都中央区京橋二丁目16番1号
URL: http://www.shimz.co.jp/このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称CTC)
所在地: 〒100-6080 東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル
URL: http://www.ctc-g.co.jp/このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: 建築・建設
ソリューション: 自動化、マネジメント
製品: HP Software(HP OpenView)
キーワード: 自動化 運用自動化 運用手順自動化 Run Book Automation Orchestration ミッションクリティカル 災害対策 Disaster Recovery 建設系
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